夏休みは子どもの肌トラブルが増える時期
7月も後半に入り、多くの地域で夏休みが始まる頃です。プールや外遊び、汗をかく機会が増えるこの時期は、子どもの肌トラブルの相談が薬局でも増えてきます。
「プール熱」「とびひ」「あせも」は症状が似ている部分もあり、保護者の方が見分けに迷うことも少なくありません。それぞれの特徴と、家庭でできるケアについてまとめました。
プール熱(咽頭結膜熱)
どんな病気?
アデノウイルスによる感染症で、正式には「咽頭結膜熱」と呼ばれます。プールの水を介してうつることがあるため、この通称で知られていますが、実際は飛沫感染・接触感染が主な感染経路とされています。
主な症状
- 38〜39度台の高熱が3〜5日続く
- のどの痛み・赤み
- 目の充血、目やに
高熱と結膜炎(目の症状)が同時に出るのが特徴です。夏に流行しやすく、保育園・幼稚園や学校で集団感染が起こることもあります。
家庭でのケアと受診の目安
- 熱がつらそうなときは、医師の指示のもと解熱剤を使用します
- 水分補給をこまめに行い、脱水を防ぐ
- 目やにがひどい場合や、高熱が続く場合は早めに小児科・眼科を受診しましょう
- 学校保健安全法により、主要症状が消えた後2日を経過するまでは登園・登校が制限される感染症です
とびひ(伝染性膿痂疹)
どんな病気?
虫刺されやあせも、すり傷などを掻き壊した部分に細菌(黄色ブドウ球菌や溶連菌など)が感染し、水ぶくれやかさぶたが広がっていく皮膚の感染症です。「とびひ」の名の通り、掻いた手で触れた別の場所にも症状が飛び火するように広がります。
主な症状
- 水ぶくれができ、破れてジュクジュクした状態になる
- かゆみを伴うことが多い
- 触った手や指を介して、体の他の部位や周囲の子どもにうつることがある
家庭でのケアと受診の目安
- 患部を清潔に保ち、爪を短く切って掻き壊しを防ぐ
- 市販の抗菌薬入り軟膏で様子を見られる場合もありますが、範囲が広がっている・じゅくじゅくがひどい場合は、抗菌薬の内服や外用薬による治療が必要になることが多いため、皮膚科の受診をおすすめします
- タオルの共用は避け、患部はガーゼなどで覆いましょう
あせも(汗疹)
どんな病気?
汗の出口が汗や汚れで詰まり、皮膚の中に汗が溜まることで起こる湿疹です。首まわり、脇の下、ひざの裏など、汗がたまりやすく擦れやすい部位にできやすいとされています。
主な症状
- 赤い小さなブツブツ
- チクチクとしたかゆみ
とびひと違い、水ぶくれよりも細かい発疹が中心で、感染症ではないため人にうつることはありません。ただし、掻き壊すととびひに移行してしまうこともあるため注意が必要です。
家庭でのケアと受診の目安
- こまめにシャワーで汗を流し、乾いたタオルで優しく水分を拭き取る
- 通気性のよい服を選び、汗をかいたらこまめに着替える
- 市販のあせも用パウダーやローションでのケアも選択肢の一つです
- かゆみが強く眠れない、掻き壊して広がってきたという場合は、皮膚科や薬局にご相談ください
3つの違いをかんたんに整理すると
| | 主な症状 | 人にうつるか | |---|---|---| | プール熱 | 高熱・のどの痛み・目の充血 | うつる | | とびひ | 水ぶくれ・ジュクジュク | うつる | | あせも | 赤いブツブツ・かゆみ | うつらない |
見分けが難しい場合や、症状が長引く場合は自己判断せず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
あしだ薬局からひとこと
夏休みは子どもたちが外で過ごす時間が増え、うれしい反面、体調管理に気を配る場面も増える季節です。「これはあせも?とびひ?」「市販薬でケアしていいのか迷う」といったご相談も、お気軽に薬局スタッフまでお声がけください。
お子さまが元気に夏を過ごせるよう、あしだ薬局グループはこれからもサポートしてまいります。