秋分を過ぎると、肌が「乾燥モード」に切り替わる
9月22日は秋分の日。昼と夜の長さがほぼ同じになり、ここから少しずつ空気が乾いていく季節に入ります。
夏の間は汗や皮脂で潤っていた肌も、湿度が下がるとともに水分を保つ力が弱くなります。さらに、夏に浴びた紫外線のダメージが肌のバリア機能を低下させていることも多く、「秋になって急に肌がカサカサ・かゆい」と感じる方が増えるのはこのためです。
「乾燥性皮膚炎」ってどんな状態?
肌の一番外側にある角質層は、水分を保ち外部の刺激から体を守るバリアの役割を担っています。空気が乾燥すると、この角質層の水分が失われ、バリア機能が低下します。
バリアが弱くなると、
- ちょっとした刺激(衣類のこすれ、汗など)でもかゆみを感じやすくなる
- 肌表面が粉をふいたようにカサつく
- 特にすね・腕・背中など皮脂の少ない部位に症状が出やすい
といった状態になります。これがいわゆる「乾燥性皮膚炎」で、高齢の方や、もともと肌が乾燥しやすい方に特に多く見られます。
かゆくても「かかない」が基本
乾燥で肌がかゆくなると、つい掻いてしまいがちですが、掻くことでさらにバリア機能が壊れ、かゆみが悪化する「かゆみの悪循環」に陥りやすくなります。
- 掻く代わりに、保湿剤を塗って様子を見る
- 冷たいタオルを軽く当てて、かゆみを一時的に和らげる
- 爪は短く整えておき、無意識に掻いてしまった時の肌への傷を減らす
といった工夫が役立ちます。
市販の保湿剤・かゆみ止め、どう選ぶ?
保湿剤(尿素・ヘパリン類似物質など)
乾燥対策の基本は、まず保湿です。入浴後の肌がまだ潤っているうちに塗るのが効果的とされています。尿素配合のものは古い角質を柔らかくする働きがありますが、傷や炎症がある部位にはしみることがあるため、そういった場合はヘパリン類似物質配合など刺激の少ないタイプが向いていることもあります。
かゆみ止め(抗ヒスタミン成分配合クリームなど)
かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン成分の入った塗り薬が選択肢になります。ただし、広範囲に湿疹が広がっている場合や、症状が長引く場合は、自己判断で市販薬を使い続けず、皮膚科や薬局にご相談いただくことをおすすめします。
入浴時の工夫
熱いお湯での長風呂や、ゴシゴシ洗いは必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を悪化させる原因になります。ぬるめのお湯で、やさしく洗うことを心がけましょう。
こんな時は薬局・医療機関へご相談を
- 保湿しても数日でかゆみ・カサつきが改善しない
- 掻き傷から皮膚が赤くなったり、じゅくじゅくしてきた
- 夜眠れないほどかゆみが強い
このような場合は、市販薬だけで様子を見ず、早めにご相談ください。
あしだ薬局からひとこと
「どの保湿剤を選べばいいかわからない」「このかゆみ止め、うちの家族に合う?」など、季節の肌トラブルに関するご相談もお気軽にお寄せください。
秋から冬にかけて肌の乾燥はさらに進みやすくなります。早めのケアで、快適に季節の変わり目を過ごしていただければと思います。