夏に増える虫刺されのトラブル
気温が上がるとともに、蚊・ブヨ・アブ・ハチなど、さまざまな虫が活動を始めます。なかでも最も身近なのが蚊による虫刺され。かゆくて掻いてしまい、悪化させてしまったという経験はありませんか?
「たかが虫刺され」と思いがちですが、掻きすぎによるとびひ(皮膚感染症)や、アレルギー反応によるひどいはれに発展することもあります。正しいケアを知っておくことが大切です。
まずやること:冷やして洗う
虫に刺されたらすぐに行うのは、この2ステップです。
① 流水でよく洗い流す 虫の唾液や毒成分を洗い流します。石けんを使って丁寧に。
② 冷やす 保冷剤や濡れタオルで患部を冷やすと、かゆみや腫れが和らぎます。5〜10分を目安に。
この2ステップだけでも、かゆみがかなりおさまることがあります。掻くのはNG。掻くとヒスタミンがさらに分泌され、かゆみが強くなる悪循環に陥ります。
市販薬の選び方
ドラッグストアには多くの虫刺され薬が並んでいます。成分で選ぶのがポイントです。
かゆみに効く成分
| 成分名 | 特徴 | |--------|------| | ジフェンヒドラミン | かゆみをおさえる定番の抗ヒスタミン成分 | | クロタミトン | かゆみをおさえながら清涼感も | | リドカイン | 局所麻酔作用でかゆみを素早くブロック |
腫れ・炎症が強いとき
ステロイド外用薬(ヒドロコルチゾンなど)が含まれるものを選ぶと効果的です。ただし、目のまわりや顔への使用は注意が必要。薬剤師に相談してから使いましょう。
こんな成分は子どもに注意
メントール(ハッカ)やカンフルは清涼感が強く、小さな子どもに塗ると刺激が強すぎることがあります。子ども用と表示された商品を選ぶと安心です。
こんな症状は薬局・医療機関へ
以下の症状がある場合は、市販薬での対処ではなく、早めにご相談ください。
- 刺された部分がどんどん腫れて熱を持っている
- 水ぶくれができた
- 広い範囲に赤みや腫れが広がっている
- 発熱・じんましん・呼吸が苦しいなどの全身症状(→すぐに救急へ)
特にハチに刺された場合は要注意。以前にハチに刺されたことがある方は、アナフィラキシーショックのリスクがあります。2回目の被害は症状が重くなりやすいため、エピペン(アドレナリン自己注射)の処方を医師に相談することも選択肢の一つです。
予防も大切:虫除けの選び方
かゆくなってから治すより、刺されないほうが快適に過ごせます。
- ディートまたはイカリジンが配合された虫除けスプレーが効果的
- イカリジンは肌への刺激が少なく、子どもにも使いやすい
- 衣類の上から吹きかけることもできるタイプもあります
あしだ薬局でもご相談を
「どの薬を選んだらいい?」「子どもに使っても大丈夫?」など、虫刺されのケアについてお気軽にご相談ください。症状に合わせた薬選びをサポートします。
あしだ薬局 薬剤師